放射線治療品質管理

校正手順

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 当財団実施の治療用線量計校正の手順を以下に示します。

1. 校正前準備

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校正申込書をもとに、校正日ごとにスケジュールを作成します。
また、校正日前日から電離箱(特定二次標準)に電圧を印加し、照射室内で室温に慣らします。

2

ユーザー線量計の開梱を行います。線量計は形式、製造番号、およびバーコードを用いて確認を行っています。開梱時の梱包状態を校正依頼品保管管理記録シートに記録し、同じ状態で返送出来るようにしています。

線量計の型式、製造番号、バーコード

線量計の型式、製造番号、バーコード

3

ユーザー電位計の電源を投入し、ウォーミングアップを行います。また、ユーザー電離箱を照射室内へ搬入し、室温に慣らします。


2. 照射場の準備および確認

【水中校正】

1

レーザーとセオドライトの確認および調整を行います。レーザーとセオドライトは、室内に設置された基準点と一致することを確認し、一致しない場合は調整を行います。

2

レーザーおよびセオドライトを用いて、水ファントムを所定の位置に設置します。また、水準器を用いて、水ファントムが水平になるように調整します。

3

水温計、気圧計、湿度計を設置し、照射場の環境が基準を満たしていることを確認します。

4

レーザーおよびセオドライトを用いて、電離箱(特定二次標準)を水ファントム内の基準位置(SCD80cm、水深5g/cm2)に設置します。

円筒形電離箱は防浸鞘を、平行平板形電離箱は固定治具を用いて設置します。また、防浸性のない平行平板形電離箱(34045、23343、A10)は付属の保護キャップを締めて浸水させます。


円筒形電離箱用防浸鞘(左)と平行平板形電離箱用固定治具(右)
円筒形電離箱用防浸鞘(左)と平行平板形電離箱用固定治具(右)

電離箱の設置(水中校正)
電離箱の設置(水中校正)

【空中校正】

1

レーザーとセオドライトの確認および調整を行います。レーザーとセオドライトは、室内に設置された基準点と一致することを確認し、一致しない場合は調整を行います。

2

温度計、気圧計、湿度計を設置し、照射場の環境が基準を満たしていることを確認します。

3

レーザーおよびセオドライトを用いて、電離箱(特定二次標準)を基準位置(SCD80cm)に設置します。
電離箱の設置(空中校正))

電離箱の設置(空中校正)


3. 特定二次標準線量計による60Coγ線場の測定

1

電位計(特定二次標準)の設定を行います。

2

60秒間の暗電流測定を行い、予定読み値の±0.1%未満であることを確認します。

3

60秒間測定を5回以上行います。測定回数は、不確かさを満たす回数だけ行います。測定開始時と測定終了時の温度・気圧それぞれの平均値を用いて温度気圧補正を行います。

4

標準値の計算および確認を行い、医学物理士の承認を得ます。

5

標準値の信頼性を確認するため、標準値の測定は1日に2回実施しています。


4. ユーザー線量計の測定

1

ユーザー線量計のセッティングを行います。

 

(1)

ユーザー線量計の校正は、事前に作成した校正スケジュールをもとに進めていきます。

(2)

電離箱および電位計に添付したバーコードをスキャンし、電離箱と電位計の組み合わせに相違がないことを確認します。

2

申込書をもとに電位計の設定を行います。電離箱に電圧を印加し、十分な時間をおきます。

3

60秒間の暗電流測定を行います。暗電流補正は、規定値(指示値の±0.1%)以上である場合に行います。

4

60秒間測定を5回以上行います。測定回数は、不確かさを満たす回数だけ行います。測定開始時と測定終了時の温度・気圧それぞれの平均値を用いて温度気圧補正を行います。

 

平行平板型電離箱の場合は、+極性と-極性の両者について測定を行います。

5

校正定数の計算・確認を行い、医学物理士の承認を得ます。

 

前回の校正定数と比較して±1%以上変動している場合は、再測定を行います。

新規の電離箱の場合は、メーカー値(製造元実施の校正定数)との比較を行います。経験的に定めた許容範囲を超える場合は、再測定を行います。電離箱購入時のメーカーの校正証明書がございましたら線量計に同梱して下さい。


5. 梱包作業

1

校正依頼品保管管理記録シートをもとに、開梱時と同じ状態になるように梱包します。


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