放射線治療品質管理

不確かさについて

HOME > 放射線治療品質管理 > 不確かさについて

「誤差」が「真の値」からの測定値のずれを示すものであるのに対し、「不確かさ」は、測定値からどの程度のばら つきの範囲内に「真の値」があるかを示すものです。



つまり、当財団が実施する線量計校正の不確かさ(信頼水準約95%で評価)は水中校正が1.1%、空中校正が1.3%で ある事から、測定結果を基準にそれぞれが1.1%、1.3%の範囲内に真の校正定数が存在する事となります。

線量計校正の不確かさは、以下の3つの不確かさを合成した値となります。

[a] 特定二次標準線量計の校正定数の不確かさ(Us)
[b] 特定二次標準線量計による標準値測定(照射場の決定)より生じる不確かさ(Uf)
[c] ユーザー線量計での線量測定により生じる不確かさ(Ud)

上記の[a][b][c]は、「表1:当財団実施の治療用線量計校正の不確かさ一覧(水中校正)」および「表 2:当財団実施の治療用線量計校正の不確かさ一覧(空中校正)」に示す様々な不確かさが生じる要因を合成した結果とな ります。つまり水中校正の不確かさ(U)は下記の通り求められます。

表1:当財団実施の治療用線量計校正の不確かさ一覧(水中校正)

不確かさの内容

不確かさの値(%)

相対拡張
不確かさ(k=2)

特定二次標準器の校正定数

0.4

0.4

0.4(Us)
=[a]

1.1%(U)

特定二次標準機による基準γ線場の決定

測定器の不確かさ

温度補正

0.03

0.16

0.20(Uf)
=[b]

気圧補正

0.03

再結合補正

0.00

計測値の変動

0.12

極性効果

0.00

長期安定性

0.10

照射装置の特性

線量の再現性

0.03

0.04

照射野の均一性

0.03

照射時間の精度

0.01

エネルギー分布の違い

0.00

測定器設定

特定二次標準器の設定位置

0.11

0.11

方向特性

0.03

散乱線及びバックグラウンドの寄与

0.00

ユーザー線量計の測定値

測定器の不確かさ

温度補正

0.03

0.23

0.27(Ud)
=[c]

気圧補正

0.03

湿度の影響

0.06

再結合補正

0.00

計測値の変動

0.22

照射装置の特性

線量の再現性

0.03

0.04

照射野の均一性

0.03

照射時間の精度

0.01

エネルギー分布の違い

0.00

測定器設定

ユーザー線量計の設定位置

0.11

0.12

方向特性

0.03

散乱線及びバックグラウンドの寄与

0.00

レンジの直線性

0.03



表2:当財団実施の治療用線量計校正の不確かさ一覧(空中校正)

不確かさの内容

不確かさの値(%)

相対拡張
不確かさ(k=2)

特定二次標準器の校正定数

0.5

0.5

0.5(Us)
=[a]

1.3%(U)

基準γ線場の照射線量または空気カー マ

測定器の不確かさ

温度補正

0.14

0.21

0.22(Uf)
=[b]

気圧補正

0.03

再結合補正

0.00

計測値の変動

0.12

極性効果

0.00

長期安定性

0.10

照射装置の特性

線量の再現性

0.03

0.04

照射野の均一性

0.03

照射時間の精度

0.01

エネルギー分布の違い

0.00

測定器設定

特定二次標準器の設定位置

0.07

0.08

方向特性

0.03

散乱線及びバックグラウンドの寄与

0.00

ユーザー線量計の測定値

測定器の不確かさ

温度補正

0.14

0.27

0.29(Ud)
=[c]

気圧補正

0.03

湿度の影響

0.06

再結合補正

0.00

計測値の変動

0.21

照射装置の特性

線量の再現性

0.03

0.04

照射野の均一性

0.03

照射時間の精度

0.01

エネルギー分布の違い

0.00

測定器設定

ユーザー線量計の設定位置

0.07

0.08

方向特性

0.03

散乱線及びバックグラウンドの寄与

0.00

レンジの直線性

0.03

↑ページTOPに戻る