中性子捕捉療法(BNCT)

2.通常の放射線治療とBNCTの違いについて

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もっとも大きな特徴を箇条書きにあげます。

1X線、ガンマ線(通常の放射線治療)に代えてアルファ線と7Li粒子を用いる
2一回(一日)の照射で治療が終了する
3正常細胞にあまりダメージをあたえないで腫瘍細胞だけを選択的に破壊する

以下に少し詳しく説明をします。

国内の多くの施設で取り入れられている放射線治療(図2)は、X線やガンマ線と呼ばれる放射線を使っています。悪性グリオーマは広い範囲に微小浸潤しているため、腫瘍細胞を完全に治療するためには広い範囲の正常脳組織に大量の放射線をかける必要が生じます。

強力に治療を行おうとすればするほど微小浸潤のある周りの正常脳組織の障害も避けられないというジレンマがあり、これが治療の限界となっています。

BNCTで発生するアルファ線と7Li粒子(図1)は、X線やガンマ線と異なり、発生してから止まるまでの距離(飛程)が短く(ほぼ細胞1個分の長さ)、腫瘍細胞で発生したアルファ線も7Li粒子も周囲の正常脳組織に与える影響は小さいとされています。また、BNCTで発生するアルファ線と7LiはX線やガンマ線に比べて生物学的な効果が2~3倍程度高いとされており、治療効果が高いことが期待されます。

図2

増感効果のない放射線治療では近接する腫瘍細胞と正常細胞はほぼ同じ物理的なダメージを受け、放射線感受性が同じであればほぼ同じダメージを受けます。したがって正常脳の耐えられる線量までの放射線をかけて腫瘍部だけの治療を行おうとします。

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